注文住宅で家を建てるためには何千万円というお金が必要になるため、ほとんどの人は住宅ローンを組みます。
そして住宅ローンを組む場合には、必ず住宅ローン審査を受け通らなければなりません。
ここでは、住宅ローン審査に通るにはどうすればいいのか、準備やポイントをまとめてみましょう。
住宅ローン審査とは
先にも書きましたが注文住宅で家を建てるには、金融機関で数千万円という住宅ローンを利用する人がほとんどです。
住宅ローンは金融機関からお金を借りるのですから、当然返済しなければなりません。
しかし、金額が大きいため金融機関であっても、希望者に希望金額を簡単に貸すことはできません。
住宅ローン希望者に返済能力がしっかりと備わっていることを確認してからお金を貸す手順を踏むことになります。
そして、その返済能力の確認をするのが、住宅ローン審査というわけです。
住宅ローンの借入は金額が大きいため、中には住宅ローン審査に通らない人もいます。
住宅ローン審査には、金融機関による事前審査と、信用保証会社による本審査の二段階があります。
審査でチェックされるのは、主に返済能力があるかどうかで、次のような書類が必要になります。
- 源泉徴収票や確定申告書など収入を証明するもの
- 運転免許証や健康保険証など本人確認できるもの
- 他にローンがある場合はそれがわかるもの
上記以外にも、銀行によっては物件の書類などを求められる場合もあります。
住宅ローン審査に落ちる人
住宅ローン審査の第一段階である事前審査は、銀行によって審査方法が異なるため、確実に通るという基準がありません。
落ちる人も多いため、片っ端から銀行の審査を受ける人がいるのですが、これは絶対にしてはいけません。
銀行の事前審査では、以前にどこの銀行に審査を出したかという記録もチェックされます。
たくさん審査に出していると、複数の銀行の審査に落ちたと判断されて、余計に審査に通りにくくなってしまいます。
審査では過去の借金や支払の遅延なども、判断材料とされます。
頭金がゼロの場合や、家の価格と収入が見合っていない場合も、難色を示されることがあります。
住宅ローン審査に通るために
収入が多い人は必ず住宅ローン審査に通ると思うかもしれませんが、必ずしもそういうわけでもありません。
今収入が多くても、将来的に不安材料がある会社の場合には、金融機関は融資に慎重になることもあります。
住宅ローンは長年かけて返済していくものなので、安定した職業についている人が有利になります。
また、収入だけではなく年齢や健康状態なども審査に影響します。
健康状態が良好な人や、80歳までに完済できる返済プランを立てている人も、審査に通りやすいようです。
住宅ローン審査で大切なのは、収入と返済額のバランスだといわれています。
同じ年収でも堅実に貯金できている人とそうでない人がいた場合には、貯金ができていて頭金が多い人ほど審査に通る確率がアップします。
住宅ローン以外に返済しているローンがないことも、審査において重要なポイントです。
住宅ローン審査は銀行によって審査基準が違うため、ひとつの銀行で落ちたからといってあきらめる必要はありません。
収入に見合ったバランスのいい返済計画を立てて、住宅ローン審査に通る準備をしておきましょう。
住宅ローン審査に関する質問や疑問のまとめ
ここでは、住宅ローン審査に関するよくある質問や疑問についてまとめてみました。
住宅ローン審査の期間はどれくらいかかるの
住宅ローン審査には、金融機関による事前審査と、信用保証会社による本審査の二段階がありますが、それぞれに審査期間は違います。
おおよその目安としては、次のような期間となっています。
- 事前審査:3日から1週間程度 ※ネット銀行などの中には、最短即日の金融機関もあります。
- 本審査:2週間から3週間
住宅ローン審査が甘い銀行はあるの
金融機関は、審査の基準を公開していないため、審査が甘いか甘くないかは、判断基準がなく一概に言えません。
しかし、大手の都市銀行の審査は甘くないと言われています。
では、大手の都市銀行に比較して審査が甘い金融機関はどこなのでしょうか。
これまでに家を建てた方の口コミなどからは、次のような金融機関は比較的甘いと言われています。
- 地方銀行
- 信用金庫
- フラット35
ただし、フラット35は、金利タイプが全期間固定金利のみですから、金利タイプや手数料などの諸費用にも注意しましょう。
住宅ローン審査に落ちたら諦めるしかないの
住宅ローン審査は、複数の金融機関で受けることができます。
そのため、仮に1つの金融機関で住宅ローン審査に落ちたとしても諦める必要はありません。
ただし、この記事内にも書きましたが、やみくもに片っ端から住宅ローン審査を受けてはいけません。
住宅ローンの審査を受ける前に、あらかじめ金融機関の住宅ローン窓口などに行って相談をしてみることをおすすめします。
住宅ローン審査が通るか不安
住宅ローン審査は、審査基準や審査内容が金融機関ごとで違いがあり、どの金融機関も公表していません。
そのため、多くの人が住宅ローン審査に対して通るかどうかの不安は多少なりとも持たれます。
もし、どうしても不安が大きいとか、不安材料がある場合は、住宅ローンの審査を受ける前に、あらかじめ金融機関の住宅ローン窓口などに行って相談をしてみることをおすすめします。
住宅ローン審査に必要な書類は何
この記事内でも書いてありますが、事前審査では次のような書類が必要になります。
- 源泉徴収票や確定申告書など収入を証明するもの
- 運転免許証や健康保険証など本人確認できるもの
- 他にローンがある場合はそれがわかるもの
本審査に進むと上記の他、住民票、印鑑証明書、物件についての書類などが必要になります。(事前審査で必要になる場合もあります。)
物件についての書類については、注文住宅会社が揃えてくれます。
年収が200万円でも住宅ローン審査に通るの
年収が200万円で住宅ローン審査に通るかどうかは、不可能ではないとは言えます。
しかし、審査には年収以外にも年齢や健康状態、返済期間、勤務先など様々な要因が影響します。
また、何より大切なのは、借入れ金額になります。
当然ですが、借入額に無理があると判断された場合は、審査に通ることはできないでしょうし、その逆に借入額に余裕があれば、たとえ年収が200万円であっても住宅ローン審査に通ることは不可能ではありません。
住宅ローンで審査される内容は何
金融機関は、住宅ローン審査の内容を公開していませんので、すべての内容を明らかにすることはできません。
しかし、住宅ローン希望者が長期間にわたる返済能力があるかどうかを判断するための審査であることは明らかです。
そのため、年収は年齢の他、健康状態も審査内容に含まれます。
また、その人の人間性も見られるとも言われています。
例えば、携帯電話利用料金を毎月しっかりと払わず、返済が滞るようなことがあった場合には、金融機関はその人を『返済にだらしない人』と判断して評価を下げることもあるらしいです。
日ごろから、お金に対しては堅実に生活していきましょう。
住宅ローン審査で通りやすい人とは
簡単に言いますと、金融機関が「この人は返済能力が備わっている」と判断できる人です。
もし、あなたがお金を貸す立場になって考えた場合、「この人に貸して本当に返してくれるか心配かも」という人にお金は貸しませんよね。
住宅ローンは、多くの場合、何千万円にもなる大きな金額になるわけですから、貸す側の金融機関も慎重になります。
最も大切なことは、収入に見合った借入額ですし、さらに人間性も加味されますから、金融機関では真摯な態度で住宅ローンの申し込みを行いましょう。
住宅ローン審査が通らない場合はどうすればいいの
住宅ローンの審査に通らなかったとしてもその理由については、金融機関は明確に教えてくれません。
収入と借入額のバランスに問題がないか、別の借金を抱えていないか、過去にお金の返済を滞らせることが度々なかったかなど、お金を借りることにあたって何か問題がないかを考えてみる必要があるでしょう。
地元で開催される『住宅ローン相談会』など(インターネットなどで調べてみると出てくると思います)、プロに相談することをおすすめします。
ただし、その時には、しっかりと本当のことを包み隠さず伝えることをお忘れなく。
そこで問題が発見でき解決できれば、また次の住宅ローン審査を受けることに進めます。