注文住宅を建てた人によると、家を建てる準備は考えている以上に早くから始めるくらいがちょうどいいと言います。
家づくりで失敗したと後悔している方の中には、「準備期間が短かったことが一番の原因」という人もいます。
そこでここでは、注文住宅で失敗しない家づくりに重要となる準備はいつから始めて準備期間中に何をすればいいのかを考えてみます。
それではまいりましょう!
注文住宅の成功は準備にかかっている!
注文住宅で家を建てる時、前もって用意周到の準備をしてから住宅施工会社に相談に行く人は、意外に少ないのではないでしょうか。
大多数の人は、十分な準備もせずに「とりあえず」という気持ちで住宅展示場のモデルハウスなどに行き、よくわからないままに家づくりを始めてしまうようです。
こんなパターン・・・
子供ももうすぐ小学生だし、そろそろ一戸建てにしようか。
そうねえ~ でも、私は建売住宅よりも注文住宅がいいなあ~
よし! じゃあ、今度の休みに住宅展示場に行ってみようか。
そこで色々聞いてから、家をどうするか考えよう!
というような感じで家づくりを始める家庭が、実は結構多いんですよ。
このような流れで家づくりを始めることが、決して間違いというわけではありません。
例えば、注文住宅を大手ハウスメーカーだけに絞って決めている人ならば、住宅展示場に行ってモデルハウスを見て比較検討することが効率的で無駄なく家づくりを進めることができるでしょう。
しかし、多くの方はハウスメーカーだけに絞ることなく、自分が理想とする住まいを建ててくれる最適な住宅会社を選びたいはずです。
また、お金についてもライフプランをしっかりと考えた上での資金計画を行わないと、マイホームを持った後の暮らしが苦しくなってしまいかねません。
注文住宅の成功とは、最適な住宅会社を選んで理想の家が建てることができ、ライフプランに合った資金計画でゆとりある生活ができることです。
それを実現するために家づくりで重要になることが準備なんです。
おそらく、注文住宅で家を建てることはほとんどの人が初めての経験でしょう。
何からはじめてどうすればいいのか分からなくて不安という気持ちも大きいと思います。
でも大丈夫です。
準備期間をしっかりととって家づくりに望めば、その不安もいつか消えて自信に変わっていくと思います。
では、注文住宅の準備はいつから始めるといいのかを考えてみましょう。
注文住宅を建てる準備はいつから始める?
注文住宅を建てる準備を始めるのは、マイホームに住み始める3年前から少しずつ準備するのがおすすめです。
特に土地探しから始める人は、それくらいから準備してちょうどいいくらいでしょう。
3年というと、とても長く感じる方もいるかもしれまえんが、この次に解説する「準備で何をする?」を読んでいただくと、それほど長くないことをご理解いただけると思います。
また、新築に暮らし始める3年前からの準備ですから、住宅の建設期間も含まれます。
準備を始めるのが暮らし始める3年前ですから、実際の準備期間は2年〜2年6ヶ月程度となるでしょう。
具体的に準備で何から始めるのか
注文住宅の家づくりを考えたとき、次の3つから準備を始めることをおすすめします。
それぞれについて解説します。
諸費用のための貯蓄
まず注文住宅で家を建てるという目的ができたら、現金の貯蓄を始めていきましょう。
最近は頭金がなしでも、住宅ローンを組むことは可能になっています。
そのため、「今は貯金がそれ程なくても家を建てられるんじゃないの」と思う方もいるかもしれません。
しかしそれは間違いです。
注文住宅では、現金で支払う必要のある諸費用が様々発生してきます。
諸費用の目安としては、家づくり総費用の1割程度が必要だと言われています。
総費用の予算が2500万円とすると、諸費用は250万円が目安になりますね。
そのような諸費用にそなえるためにも、まとまった現金の貯蓄は必要です。
資料収集
貯蓄と同時に始めるといいのが、住宅会社のカタログやパンフレットなどの資料収集です。
できるだけ多くのハウスメーカーや工務店の資料を集めて、それぞれの会社の特徴を知っておきます。
また、住宅会社が配布している資料は家づくりに関する情報の宝庫なので、カタログなどを楽しんで見るだけで家を建てる知識が自然に吸収できるメリットがあります。
ハウスメーカーと工務店のそれぞれの長所や短所、得意としている工法や設備、自分が求めている家にできるかどうかなど、資料だけでもかなりのことを知ることができます。
資料収集には、インターネットの一括資料請求サービスが簡単便利でおすすめです。
「一括資料請求を利用すると、営業活動されないか心配」という方もおられると思います。
私も実際に利用しましたが、確かに数社から電話がかかってきましたが、特に強いセールス活動はされませんでした。
電話をもらった営業担当者には、
「まだ家づくりを検討し始めたばかりで、資料収集をしている段階ですから、実際に家を建てるかどうかはまったく未定です。」
ということを伝え、セールス活動については控えていただくようにお願いしました。
その後しつこい営業活動は一切されませんでした。
ここでは、私も利用したおすすめの注文住宅資料一括請求サイトを2つご紹介します。
タウンライフ家づくりは、複数の注文住宅会社の間取りプランと見積もり作成を代行依頼してくれる無料サービスです。
複数の会社の間取りプランや見積もりを比較検討することは、理想の家づくりのためには必須です!
しかし、それらの資料を自分でひとつひとつの会社に依頼することは大変なことです。
それを代行依頼してくれるサービスですから、これから注文住宅を検討する方は利用して得はあっても損しないサービスです。
LIFULL HOME’S≪ホームズ≫注文住宅カタログ請求
テレビCMでもご存知のLIFULL HOME’S(ホームズ)が運営する注文住宅カタログ一括請求サービスです。
タウンライフ家づくりは、理想の家づくりで欠かせない間取りプランと見積もりを手に入れることができますが、ひとつ弱点があるとしたら、たくさんのカタログを収集することができないことです。
それを補うのが、このホームズの注文住宅カタログ一括請求サービスです。
ホームズは、テレビCMでもよく見る最大手の不動産会社ですからご存知の方も多いと思います。
そんなホームズは、日本最大級の住宅情報サイトを運営し、その中に注文住宅カタログの無料一括請求サービスがあります。
大変に使いやすく、欲しいと思うカタログを簡単に収集することができるので利用してみるといいですよ。
土地探し
土地は便利な場所ほど、すぐに買い手がついてしまいます。
タイミングよくいい物件を見つけられるように、早くから探しておく方が絶対によいです。
ちなみに、上記のタウンライフ家づくりでは、希望者には土地探しも行ってくれます。
タウンライフ家づくりの公式サイトには、土地探しについて次のような説明があります。
成功する土地探しのポイントは、希望の家づくり理想の間取りを土地にあてはめることです。理想の住まい・希望の間取り、敷地の広さ、方位、日照、地盤、近隣環境、利便性、そして法令上の制限などを考慮して、土地探しと家づくりを提案します!
土地探しをどうすればいいのか分からずに困っているという方や、理想の土地がなかなか見つけることができないという方もタウンライフ家づくりに依頼してみると、良い土地と出会えるかもしれませんね。
準備期間を実際に住みたい時期から逆算する
注文住宅の準備は、新居に暮らし始める3年前から始めることをおすすめしました。
ここでは住みたい時期を1年後、2年後、3年後として準備期間を逆算してみて考えてみることにします。
1年後に住みたい場合
1年後には新居で暮らしたいとなった場合、工事期間のことを考えると遅くとも半年後までには着工しておかなければ間に合いません。
本工事のための住宅会社との打ち合わせや、住宅ローンをはじめとした各種手続きなどの期間を考慮すると、準備にかけられる期間は実質3ヶ月程度しかありません。
このような短期間で家づくりをするとしたら、ハウスメーカーにすべておまかせで家を建てるパターンくらいではないでしょうか。
実は、私が家づくりを始めた頃に、あるハウスメーカーのモデルハウスでこんな体験をしました。
モデルハウスにくるお客さんは、どれくらいの期間で家を建てる人が多いんですか?
だいたい1年後くらいには新しい家に住まわれていると思います。
早い人なら、即決して半年後には新居に住まわれていますよ。
へえ? そうなんですか。みなさん決断が早いんですね。私には、無理かな(笑)
今になって考えると、ハウスメーカーの営業さんにしてみれば、なんとかして自社と契約を結んでほしいでしょうから、「みんなが早く決めてるんだから、あなたも即決しちゃって新築で気持ちよく暮らしちゃいなさいよ。」
みたいに誘導するんでしょうね。
日本人って、「みんながそうしているなら、自分もそうしよ」って考える国民性ですから、営業マンの甘い言葉には気をつけましょうね。
さて、話を「準備期間を実際に住みたい時期から逆残する」に戻しましょう。
2年後に住みたい場合
2年後に新居で暮らすという目標ならば、準備期間を1年3ヶ月程度にすることができます。
諸費用などで必要になる現金の貯蓄が2年後には十分にできているという方は、準備期間に不足はないでしょう。
ただし、「準備期間が1年以上あるからのんびりやっていこう」という考えではなく、「じっくりと内容の濃い準備期間にしよう」という気持ちで臨むことが大切になるでしょう。
注文住宅の家づくりでは、理想の家を建ててくれる住宅会社選びや、最適な間取りするための豊富な知識の吸収などやらなけばならないことがたっぷりとあることは覚えておいてくださいね。
準備期間の1なんてアッという間に過ぎてしまうと考えていた方がいいですよ。
3年後に住みたい場合
3年後に新居で暮らすという目標ならば、準備期間がさらに1年増えて2年以上にすることができます。
2年間あれば、たくさんのハウスメーカーや工務店を比較検討することができ、納得の最適な1社を選択できる可能性が高まります。
また、家づくりの知識のレベルも相当に高くなっているはずなので、理想の間取りプランや失敗しない資金計画も立てられるでしょう。
注文住宅の家づくりは、それぞれの家庭の状況や条件によって、準備期間を十分に取れない場合もあるでしょうが、人生で最も高い買い物をするのですから、焦ったり安易な決断をすることがないようにはしたいものです。
以上のように実際に新居で暮らしたい日から逆算して考えると、準備期間の設定ができ準備するべきことの計画ができるので、後悔することも少なくてすむというわけです。
準備期間を長くして余裕ができると、結果的には自分の理想の家づくりに近づく近道にもなります。
準備期間中にする事とその流れ
注文住宅の準備で始めることは、諸費用のための貯蓄、資料収集、土地探しの3つをおすすめしました。
ここでは、準備期間中にする事とその流れについて考えてみます。
- 資料収集をする。
- 自分や家族にとっての理想の家を考える。
- 注文住宅の勉強をして知識を深める。
- ライフプランを考える。
- 予算を検討する。
- 理想の家づくりをしてくれる注文住宅会社を探す。
流れといっても、1から順にこの通りに進めるというわけではなく、同時進行をしたり、時には前後したり、また時にはもう一度前に戻って考え直したりというようなことも多々あります。
ただし、1番目の資料収集は最初にしておくと良いと思います。
なぜなら、2番目以降を考えるときにとても役に立つからです。
例えば、家族で話し合うときにも、「こんなキッチンにしたい」とか「こんなデザインにしたい」などという希望を出すときにカタログなどの画像を見ながら検討するとみんながイメージしやすいですから、話し合いがスムーズに進みます。
また、「そのタイプも良いけど、こっちのタイプも良いよね」などというような比較検討もしやすですね。
間取りについても、複数の間取りプランを比較検討するとより良いアイデアが出てくるものです。
どういう家に住みたいのか、イメージを固めながらたくさんの間取りを見て、知識を貯えておきましょう。
収集した資料は、準備期間中の流れのどの段階でも必ず役立つものですから、最初に収集して手元に置いておくといいですね。
まとめ
注文住宅の準備は、新築マイホームに暮らしたい時期から逆算をして、できれば3年前から始めることをおすすめしました。
注文住宅には3年も前から準備しないといけないのかと、驚かれた方もいるかもしれませんね。
しかしながら家は、一生に一度の大きな買い物です。
後悔しない家を建てるためには、十分に準備をすることはとても大切です。