注文住宅で家を建てる順番がわからず、余計な時間やお金を使ってしまう人は多いと言われています。
ここでは最初に何をすれば良いのか、実際に注文住宅で家を建てるまでの流れを順にご説明しましょう。
建てたい家をイメージしてみる
どんな家に住みたいのかのイメージがきちんと固まっていないと、あれもしたいこれもしたいと迷うことになります。
予算や土地の広さ、設計上の制約などで変わることはあるでしょうが、具体的なイメージを持っておくことが大事です。
ただし絶対にこうでなければダメという細部まで決める必要はありません。
逆に自分の考えに固執しすぎると予算オーバーしたり、建設に時間がかかりすぎる可能性もあります。
こだわりたい部分を持つことは構いませんが、柔軟にプランを変更できる程度のイメージにしておきましょう。
家は家族と一緒に住むものなので、家族観での話し合いも重要です。
全員の意見を取り入れることはできないかもしれませんが、みんなが納得できるよう話し合うことも大切です。
注文住宅で家を建てる際には決めなければならないことがたくさんあるものの、話し合いの中でそれぞれの考えをまとめることもできます。
これまで住んだ家の良いところ、悪いところを挙げてみるのも、良い家づくりのヒントになります。
不満を解消するためにどうすれば良いのか検討すれば、使いやすく住み心地の良い家になるでしょう。
建設に使える予算を決める
注文住宅で家を建てるためのお金に十分な余裕があるという人は少なく、やりくりに苦労する人がほとんどでしょう。
多くの人は予算内で何を取り入れるか、何を削るかを色々考えるのではないでしょうか。
予算を決めずに家を建てることはできませんし、予算を決めれば自然に家のプランについても明確になるはずです。
ハウスメーカーや工務店での広告で価格と建設プランの見当をつけるのも、予算決めの一つの方法です。
金融機関から借り入れ可能な額を試算したり、月々いくらなら返済できるのかを検討するのも資金計画に役立ちます。
土地がある場合は建設に関する費用だけで家を建てられますが、そうでない場合は土地購入代金もかかります。
地域によっては土地代の割合が大きくなり、建設費を削らなければ予算不足になることもあるかもしれません。
住みたい場所にこだわるのか、家の快適性にこだわるのかを決めて、土地と建物の予算配分を決めてください。
購入した土地によっては建設を依頼できる業者が決まっていることもあるので、自分で業者探しをしたい場合は要注意です。
現地に足を運んで実際に土地を見てみると、周辺環境や利便性がわかり購入するかどうかの判断材料になります。
工事を依頼する業者の情報を集める
工務店やハウスメーカー、住宅設備の販売業者などの情報はネットでも数多く見られます。
どんな家の建設が得意なのか、好みに合った家を建てられる業者なのかなどの情報収集は依頼業者を決めるために重要です。
住宅展示場を実際に見に行くのも業者を知るために必要な作業と言えるでしょう。
この際に注意したい点は、住宅展示場で使われている設備などのグレードを確認することです。
モデルハウスは一般的に上位グレードの設備や建材、建築プランで作られているため、見栄えよく豪華に作られています。
そのため、同じような家を建てようと思うと費用がかなりかかると思って良いでしょう。
全ての設備やプランを取り入れるのではなく、あくまでも参考にと考えておいた方が無難です。
情報は多い方が良いですが、あまり多くのモデルハウスを見すぎると余計に迷うという人もいます。
資料請求やネットの情報で、自分の好みに合った数社に絞ってから見学に行った方が冷静に判断できるかもしれません。
複数業者に見積もりを依頼する
モデルハウスや設備の展示場を見学に行き、気になる業者を見つけたら見積もりを依頼してみましょう。
費用の相場を知るためには、依頼する業者に同じ条件で見積もりを出してもらうことも大事です。
各業者ごとにできることとできないことがあるため、全く同じとはいかないでしょうが違い過ぎると料金比較が難しくなります。
見積書の項目分けなどは業者による違いがあるので、内訳についてわからないことがあれば遠慮なく質問して構いません。
この時に担当してくれる営業マンとは、契約してから長い付き合いになります。
見積書の価格だけでなく対応や人柄も同時に確認しておき、信頼できる営業マン、業者を選びましょう。
業者によって見積もり作成が有料の場合、無料の場合があるのでその点の確認も大事です。
見積もりの内容、価格、業者の対応に納得できれば手付金を払って契約し、建設がスタートします。
注文住宅で家を建てるためにどのくらいの時間をかけるかは、各家庭でそれぞれ異なりますが手順に関してはほとんど変わりません。
予算オーバーにならないよう、安心して建設を任せられる業者を決められるよう、順を追って家づくりを始めてください。