注文住宅で家を建てるためにやらないといけない準備、どのくらいの期間がかかるのか気になることはたくさんあると思います。
ここでは、設計を始めてから注文住宅で家を建てるまでに必要な期間を流れに沿ってご紹介します。
設計を始めてからどのくらいで家が建つ?
自分で決めた設計で家を建てようと思うと予想よりもはるかに時間がかかるものです。
建設にかかった期間のアンケート調査を行っているサイトを見てみると、1年以上という回答が過半数を占めています。
住宅情報誌などでも同様のアンケートが行われていますが、こちらも同様に1年以上かけた人が多いという結果になっています。
早い人では半年ほどで完成したと回答していますが、全てがスムーズに進めばこのくらいの期間でも可能ということです。
引っ越さなければならない日が決まっていたので、それから逆算して家作りを始めた人もいます。
工事を依頼する業者選びや設計プランの決定までに期限がある場合は、無駄な時間をかけるわけにいかないということでしょう。
ただ、多くの人にとって家を建てるのは一生に一度のことなので、焦って失敗するわけにもいきません。
家作りの期間は自分でコントロールできない工程にかかる期間、自分でコントロールできる期間に分けられます。
1年ほどを目安にして、それぞれにかかる期間を調整すれば希望の時期に家を完成させることができるでしょう。
選んだ工法でも工事期間が変わる
注文住宅で家を建てる際の工法には標準的な工期があり、どの工法を選ぶかによっても工事期間が変わってきます。
最も時間がかかると言われるのが、在来工法での木造住宅と鉄筋コンクリート住宅です。
鉄筋コンクリートの場合は基礎工事をしっかり行う必要があるため、他の工法よりも時間がかかります。
また、在来工法の木造住宅は現場で一から組み上げていくことになるため、工期が長くなり費用も高めです。
大手ハウスメーカーでは、工期が約2ヶ月程度に短縮できるユニット工法の鉄骨系住宅の建設も可能です。
工場で作られたユニットを現場で組んでいくだけなので、家本体の枠組みであれば数日で完成します。
それぞれの工法にはメリットとデメリットがあり、工務店やハウスメーカーごとに得意とする工法は異なります。
工事を依頼する業者を選ぶ際には、どのくらいの工期がかかる工法なのかの確認も必要でしょう。
工法によっては間取りに制約がかかることもあるので、業者選びの前に基本的な工法と特徴を調べておくと良いかもしれません。
注文住宅で家を建てるまでの流れ
住みたい家のイメージや条件を整理し、大まかな設計プランを考えることが注文住宅で家を建てるための第一歩です。
何を優先するのか、どんな家にしたいのかが明確になっていないと予算も決まりませんし、業者選びも始められません。
家族全員の希望通りの家を建てるのは難しいですが、優先順位をつけることで予算を決めた後に省くかどうかの判断もできます。
次に決めるのは返済計画も含めた資金計画で、この後にハウスメーカーや工務店探しを始めましょう。
間取りや設備の希望を伝え、設計プランを出してもらえば予算内で建設可能かどうかもわかります。
もし、予算オーバーの場合は優先順位が低いものから削っていきましょう。
工事を依頼する会社を決めたらローンの事前審査の申し込み、建築請負契約などを交わします。
着工前には建築確認申請を行い確認審査を受けますが、地域によっては何カ月も審査結果が出ないことがあります。
審査が終わらなければ工事が着工できないため、工事予定地の審査がどのくらいで完了するのかは事前に聞いておきましょう。
工事に必要な期間は工法によっても変わりますし、天候に左右されることもあります。
雨が続く時期や台風シーズンなどの着工を避けると、工期が大幅にずれ込むこともないでしょう。
何に一番時間がかかる?
注文住宅で家を建てるまでの流れの中で何に一番時間がかかるかは、建てる家や施主によって違います。
設計プランがなかなか決まらず着工できないこともあれば、工期の長い工法を選んで時間がかかることもあります。
最初に家を建てると決めてから業者を選ぶまで、設計プランを決めて契約するまでの期間はそれぞれ3ヶ月ほどが目安です。
この間に同時進行で行うローンの仮審査や本審査にかかる期間は、2週間~1ヶ月ほどを見ておけば良いでしょう。
地盤改良が必要な土地の場合は、2週間ほどかけて地盤改良工事をする必要があります。
これらの期間はあくまでも目安ですが、全て順調に進めば半年~9ヶ月ほどで家を建てることができます。
時間が足りないからといって全てを短縮できるわけではないので、それぞれにかかる期間については知っておくべきです。
入居したい日から逆算する、納得できるまで時間をかけるなど家作りにかける期間は人それぞれです。
大事なのは家族みんなが満足できる家を建てることで、そのためにはじっくり考える時間の余裕を持つことも必要でしょう。