新築一戸建てを建てるとなればかなりのお金が必要になることは間違いありません。
どのくらいの価格から注文住宅で家を建てることができるのか、適正価格や相場を知ることで予算を決めやすくなるでしょう。
新築一戸建てにかかる費用解説

注文住宅で家を建てる時に必要なお金には色々な種類がありますが、住宅メーカーの広告などでは一部しか記載されていません。
そのため意外と安く新築一戸建てが建てられると思う人もいますが、実際には何割増しかの出費となります。
また土地の有無でも総費用に大きな差が出るため、費用の内訳を知っておくことは資金計画のために重要なポイントです。
既に土地を保有している場合、必要になるお金は建設費用と付帯工事費、諸経費です。
家本体を建てるために必要な建設費用は総費用の7割~8割、付帯工事費で2割前後、残りが諸経費と考えて良いでしょう。
土地も同時に購入する場合は、土地の取得費用として1000万円前後が加算されることになります。
さらに契約や各種届け出に必要な印紙税、手数料が増えることも覚えておいてください。
土地ありで新築一戸建てを建てる費用の全国平均は、3000万円台前半と言われています。
土地なしの場合はこれが4000万円ほどになるということですが、家自体へのこだわりが強ければ強いほど費用がかかります。
建築費予算1000万円台でも新築一戸建て購入は可能
総費用の全国平均は3000万円台ですが、このうち建設費として使えるのは約2000万円ほどです。
2000万円の予算があればデザインや設備など、ある程度は自分の希望が通せると言われています。
しかし、建設費を1000万円台まで抑えても、新築一戸建てを建てることは可能です。
この場合は家の間取りや形をシンプルにするなど、多少の妥協点が出ることは仕方がありません。
建材のグレードを極端に下げると耐久性に不安が残るため、設計で費用を抑える工夫をするのがお勧めです。
家の形が複雑になれば屋根や壁の面積が増えて、工事が必要な場所や使用する建材の量も増えます。
外観をシンプルにすれば工期を短くすることも可能で、その分の人件費削減にも繋がります。
総費用の大部分を占める建築費を大幅に抑えることで、内装には少し予算を避けるかもしれません。
飽きが来ずに長く住める住宅という点で、合えてシンプルなデザインにこだわる人もいます。
外観をそれほど気にしない人であれば、無駄を省いた設計で1000万円台の新築一戸建てを建てることもできるでしょう。
希望通りの家を建てるための価格は3000万円台
家にはとことんこだわりたいという人であれば、3000万円ほどの建設費を準備しておいた方が良いでしょう。
総予算にすると4000万円を超えてしまいますが、これだけあれば間取りや家の外観、設備などの希望の多くは叶います。
長く住むことを考えるのであれば、最初にお金をかけて理想の家を作りたいという人も少なくありません。
敷地を有効活用して変形の家を建てることもできるので、間取りや外観の自由度が高くなります。
また塀や門、カーポートなどの付帯工事にも十分な費用を当てられるので、外観も凝ったものができるでしょう。
省エネにもなる最新のキッチンやバス、トイレの設備を入れることも3000万円台の予算があれば可能になります。
さらに選べる住宅メーカーや工務店の幅も広がるので、自分に合った業者選びがラクになるというメリットもあります。
土地を同時に購入する場合、家本体の建設費ではなく立地や形状にこだわった土地の価格に予算を割くことも可能です。
自分たちにとって住みやすい場所、暮らしやすい新築一戸建てにするために、慎重に予算配分を行いましょう。
地域ごとの相場の違いにも注意が必要
土地の価格が地域によって違うように、建設費用にも地域ごとに相場の違いがあります。
全国的な平均より安く建てられるところもあれば、平均以上の費用が必要な場所もあるということです。
住みたい場所の地価や建築費用の相場を知ることは、予算を決める際にも重要です。
相場を知るために最も良い方法は、ハウスメーカーや工務店に見積もりを依頼することでしょう。
ネットでは希望の地域、床面積や大まかな間取りなどを入力するだけで、見積もりが依頼できるサイトもあります。
正確な見積もりではないものの同条件で見積もりを取ることで、その地域の新築一戸建ての費用相場がわかります。
価格を比較し、業者ごとの対応を見る意味でも複数業者への見積もりは注文住宅で家を建てるための最初の一歩です。
準備するべき資金、ローン返済の計画を立てるためにも、相場を把握しておくことが大切です。
新築一戸建ての価格は間取りや設計だけでなく、家を建てる地域によってもかなり幅が広いと思って良さそうです。
決して安くはないものの、費用の内訳を知り資金計画を考えてみると手が届く価格だと思える人もいるのではないでしょうか。